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パウロが放棄した権利

あなた達は知っている。私が自由な存在であり、使徒であることを。そして、みんなのあるじであるイエスを見たことを。あなた達の存在こそ、私がイエスのためにした仕事の証ではないか。 他の人たちが私を使徒として認めなくとも、あなた達は確実にそのことを認めるだろう。あなた達は私がイエスの使徒であることの証人なのだから。

何人かの人は、私のことを決めつけて、勝手な判断をする。だから、私を否定したい人たちへこれを送る:

私たちには何かを食べたり、何を飲んだりする権利がないのだろうか? 私たちには、他の使徒やイエスの兄弟、ペテロのように信じる者の妻を連れて旅をする権利がないのだろうか? バルナバと私だけが自分の生活費のために働き続けなければいけないのだろうか? 軍に所属している人の中で、自分で自分の給料を払う隊員などいない。ブドウの木を植え、自分が植えたその木のブドウを食べてはいけない人などいない。羊の群れの世話をして、その羊のミルクを飲んではいけない羊飼いなど存在しない。

しかし、私の主張にはこれらの常識以外でも証明することができる。それは神が言っているからだ。神のおきてにも同じことが書かれている。 そう!神がモーセを通して示したおきてにはこう書かれている。「穀物を取り分けている動物が、その穀物を食べるのを禁じてはいけない」——【申命記25:4より引用】神はこれを語った時、動物のことを心配していたのだろうか?違う。 10 彼は私たちのためにこれを語った。耕す者も、取り分ける者も、その働きからの穀物を受け取ることを期待していいと教えてくれたんだ。 11 だとすれば、あなた達に霊的な種を植えた私たちが、あなた達の中に育ったその収穫を刈り取ることは理にかなわないことだろうか? 12 あなた達からそれを受け取る権利があるのは、他の人たちも私たちも同様だ。しかし、私たちはこの権利を放棄する。キリスト救い主最高な知らせグッドニュースを人々へ届けるときの邪魔をしないために全てを耐えるのだ。 13 神殿で働く者は、神殿の食べ物を口にして、祭壇アルターで仕える者は祭壇アルターで捧げられた物の一部を受け取るという決まりを、もちろんあなた達は知っているはずだ。 14 同じように最高な知らせグッドニュースを伝える仕事をする人は、最高な知らせグッドニュースを伝えることから生活費を得られるべきなんだ。

15 しかし、私はその権利を行使したこともなければ、今あなた達からそういうサポートも受けようとしている訳でもない。それがこれを書く意図ではないとわかってほしい。この誇れるものを誰かに奪われるぐらいだったら、死んだ方がましとさえ思っているのだから。 16 最高な知らせグッドニュースを伝えるという仕事は、私が誇れる理由ではない。最高な知らせグッドニュースを伝えることは、私の宿命であり、私の一部なのだ。そこから逃げることは、私にとって損失でしかない。 17 もし、自ら望んでその職務を全うしているならば、私は給料を受け取るにあたいする。しかし、私には選択肢がない。この役割がゆだねられたからには、最高な知らせグッドニュースをなんとしても伝えなくてはならないのだ。 18 では、その宿命に対する報酬は何だろうか?私の報酬は、私が人々に最高な知らせグッドニュースを伝えるとき、それを無償で提供できることだ。私は、この仕事をすることで得られる権利は行使しない。

19 私は自由で誰のものでもない。しかし、1人でも多くの人の救いの助けとなれるよう、全ての人の奴隷となった。 20 ユダヤ人に対しては彼らの救いの助けになればと、ユダヤ人のようになった。私は彼らの決まりに支配されてはいないが、彼らにも救われてほしいからこそ、私は決まりに支配されている人のようになった。 21 ユダヤの決まりを知らない人たちに対しては、彼らの救いの助けになればと、ユダヤの決まりを知らない人のようになった。(もちろん救い主キリストの道を歩み、神の向かうべき方向・・・・・・・・・に従う者として) 22 弱い人たちに対しては、彼らの救いの助けになればと、弱い人たちの立場に立った。どんな形でもいいから人々に救いをもたらせるように、私は全ての人のためにどんなものにでもなった。 23 私はただこの最高な知らせグッドニュースを伝え、そこからあふれる祝福をみんなと一緒に味わいたいんだ!

24 勝者が1人しかいないレースに参加しているつもりで走れ!そして、勝者となるのだ。 25 アスリートは厳しい自己管理と共に、いつかは腐っていく月桂樹げっけいじゅの枝で編んだ冠のために己を尽くす。しかし、私たちが目指しているのは、朽ちることのない冠だ! 26 だからこそ、私はゴールを知っている者として走っている。空気を殴るようなボクシングではなく、自分のパンチに手応えを感じている。 27 私は自分の欲をノックアウトさせ、自分の体を従わせているのだ。それはみんなに、この特権を伝えておきながら、自分自身がこのレースの失格者とならないためだ。